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2009年1月

2009年1月30日 (金)

変化形

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​SII (セイコーインスツル) の電子辞書には大学生協モデルというのがあります。これにはユーザー辞書といって、要は自分が作った辞書を搭載できるのです。この機能はとてもユニークで注目に値すると思います。しかも、エクセルで作成したファイルを、ユニコードのテキストファイルにして、それを専用ソフトで辞書用に変換するという、わりとシンプルな工程で辞書が使えるようになります。

さっそく、自作の露和学習辞書を入れてみました。キーボードからロシア文字は入力できませんから、ローマ字感覚で打っていきます。искать “探す” という単語を探してみたところです。“ис” つまり “is” と入力したところで、すでに候補が検索されてきます。動作は速いです。

Sii_02

アクセント記号は「|」を使っています。上段の【 】内にはそれがない形です。本当は、これらの順序が逆の方が良いかもしれませんが、ちょっと事情があってこうなっています。

ローマ字入力ですが、[а-a]、[б-b]、[в-v]のように単純な翻字、Phonetic Russian です。[ш-sh]、[ж-zh]、[ч-ch] の対応も採用しました。е、ё、эはいずれも [e] で入力です。問題は軟音記号(ь) と硬音記号(ъ) です。これらの代わりとなる記号類が打てそうにありません。どうするか 。拙者は大胆にこれらを省略しました。つまり、入力しない道を選んだのです。どっちみち、単語の候補がずらずらっと提示されますし、まあ、要らないんじゃないかと思ったからです。

下の画面は検索した動詞の詳細画面です。

Sii_03

動詞は人称変化と過去形が出ます。形容詞は例の6*4=24の語形が出ます。名詞は6*2=12の語形です。動詞は命令形があったほうが良いですね。

もともとのリストには、高頻度な4000ほどの単語があるのですが、この中には迷い込んでしまったとしか思えない、マイナーな単語があります。その一方で、なぜか抜け落ちた重要単語があります。機会があれば、入れ替え戦を主催したいです。

文法の教科書と辞書の見方とをさらっておけば、単語の変化は大丈夫なはずです。しかし、学習する立場からは、自分が書いてみた変化形を確認したいときもあると思います。いちいちパソコンで調べるのも面倒だし … みたいなときに使えるかもしれません。

とりあえずは、拙者が授業でお見せすることにしますが、授業は終わりつつありますね (笑)。

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2009年1月29日 (木)

カップヌードル

拙宅には非常食、緊急食としてカップヌードルをいくつか保存しています。先日、夜中に食べてしまいました。全然緊急じゃなかったのですが、まあ、良いのです。それで思い出したことがあります。

ロシアで食事を作る時間がないときに、ときどき即席麺を食べました (*1)。が、たいがいはカップヌードルの劣化コピーみたいな感じでしたね。ロシアの名誉のために言うと、ロシアブランドは少なかったと記憶しています。スープ、麺、具 … どれをとっても、イマイチでした。多忙なときに食するので、涙が出るほどのおいしさを求めているわけではありません。そこそこの味ならば良いのですが、そのレベルまで達していなかったはずです。で、思ったわけです、こいつらに比べて、日本のカップヌードルはおいしいよなぁと。

年末入ってきたニュースに、「日清食品、ロシアで即席めん事業に参入」というのがありましたね (*2)。カップヌードルがそのままの形で現地販売されるかどうかはわかりませんが、期待してしまいます。

あちらで食べたいもののうち、すしとか天ぷらなどの伝統的日本食はすでにポピュラーになっています。ある程度現地化するのはビジネス上 当然の成り行きですが、日本人がやっていて本来の日本食を出してくれるお店もあって、長期滞在者の命綱です。一方、もっと来てもらいたいのは、拙者が勝手に命名している「新日本食」です。たとえば、アジアですでに大きく展開しているモスバーガーもあったら良いな。さらには、ブルボンのバームロールとか、不二家のカントリーマアムとか、なんかおやつがばかりなのが気になりますが (笑)、欲望は限度を知りません。

今のところ、長期滞露の予定はないので、新日本食を楽しめる毎日です。

(*1) лапша быстрого приготовления
(*2) http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35631120081226

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2009年1月25日 (日)

かわいそうなめがね

目覚めたら、いつもはすぐ横にある「めがね1号」が見あたりません。裸眼では探しにくいので、「めがね2号」を取りに行きました。これはいつも同じ場所に置いてあります。ところがその頼みの綱である「めがね2号」もないんです、ケースごと。

まだ早い時間だったので、ゆっくり考えようと、とりあえずベッドに戻りました。寒かったのもあります。とりあえずラジオをつけて、まあ、まだ時間があるからとりあえず二度寝しようかと、気持ちを落ち着かせました。「とりあえず」を一瞬にして3つも成し遂げる、計画性のない朝です。

ラジオからは心地よい音楽。しばらくして、「次の曲は … です」と声がした後、曲が聞こえてきません。耳を澄ますと、物音すら耳に入ってきません。ああ、わしってめがねもなくし、今度はもしかして聴覚までダメか … と思った瞬間、音楽が「だだだ、だだだ、じゃ〜ん!」

やかましいっちゅうねん (笑)。二度寝モードから追放された拙者は、再びめがねを探し始めます。裸眼です。なんとか見つけました、キッチンで。縦に長いタッパーウェアの中で水につかっています。就寝前にめがねぶくぶくしてたんです。「ぶくぶく」とは泡の出る錠剤を水に入れて、その泡でめがねを洗浄することです。それを忘れて寝てしまったのです。数時間も冷たい水の中でこごえていためがね1号と2号、かわいそうです。

かわいそうなめがねということで思い出したのですが、実は、ロシア語の “めがね” очки はちょっとかわいそうな名詞かもしれません。「二つのめがね」と言いたいとき、「два 2つ」+  「“めがね” очкиの変化形」を使いたいところですが、問題があります。два の後は、わかりやすい形だと、単数生格が来ますよね、でも、очки は複数形で用いる名詞です。つまり、два は очки に対して「おまえは単数形になれ」と命令するんですが、命令された очки は「でも、わしって複数形しかないんですけど」と困ってしまいます。かわいそうな очки です。

очки はどうするでしょうか。два の要求をのんでやむを得ず単数形に変身するでしょうか。それとも、難題をつきつける два を見限って、別の数詞とペアを組むでしょうか。めがねの気持ちは拙者が作った物語ですので、聞き流してください。очки が出した結論は、教科書をご覧ください。

中途半端なオチですみません。

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2009年1月20日 (火)

ぶるぶる

「ぶるぶる」と言っても寒くて震えているわけではありません (*1)。

ちょっと前のことですが、少人数のクラスで、ぶるぶるが聞こえました。誰かの携帯電話です。拙者は授業中に携帯電話がなると、マナーがどうとか、みんなに迷惑とかよりも、自分の仕事を邪魔されたと感じるので、冷たく接します。言いました、「誰の携帯?」

「ですか?」は省略です。「誰の携帯?」です。おそらく目つきは氷のように冷たいです。結局は溶けてしまうトゥーランドットに負けないくらい冷たいです。

ところが驚いたことに、教室にいた全員が拙者の方を見て「え?なんのこと?」みたいな顔をしているのです。「携帯のぶるぶるが聞こえたじゃないですか」と言っても、誰も自分の携帯を確認しようとしません。どうやら、拙者以外の人たちには ほんとうに聞こえなかったようです。

これはまずいです。たとえて言えば、拙者が誰かに話しかけていて、その誰かがみんなには見えないのと同じことです。これなら、完全に変人、というか あっちの世界とつながっている人だと思われかねません。こんなんで有名になりたくないです。

しかし、安心しました。お一人が自分の携帯を見て、着信があったのを確認してくれました。ぶるぶるは現実だったわけです。あ〜良かった。いや、授業中になったのは良くないですが、拙者の幻聴ではないと理解してもらえて助かりました。

しかし、拙者だけにぶるぶるが聞こえたのは なぜでしょうね。高い音に弱くなってきた分、低い音には敏感なんでしょうか。こんなんだったら、拙者だけに「芳一!芳一はおるか?!」みたいな低い声が聞こえて、ひとりで怖がる日が遠くないかもしれません。それはそれで長生きの楽しみ … なわけない (笑)。

(*1) дрожать от холода


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2009年1月14日 (水)

ホームポジション

拙者が知っている幾種類かの楽器には、演奏するときに、手を置く基本位置のようなものがあります。第1ポジションとか、ホームポジションなどと呼ばれているようです。

パソコンのキーボードでタッチタイピングをするにもホームポジションがあります。それは、左手の人差し指が [F] に、右手の人差し指が [J] に来る位置です。この2つのキーにはポチッとした印があるので、キーボードを見なくても、どこにあるかわかります。たしかに、英語配列のキーボードは日本語とは何の関係もないので、もともと打ちやすいはずがありませんが、ホームポジションを意識することで、打鍵しやすくなるはずです。

しかし、日本語を書く場合は、普通のキーだけを使うわけではありません。漢字変換に欠かせない機能を担うキーも大切です。未変換の文字列を変換するためには、スペースキーを使うことが多いです。これはホームポジションで打ちやすい位置にあり、しかも大きめなので、便利です。親指で押しますよね。

大問題なのは、変換した文字列を確定させるキーです。これはたいがい、[Enter] になっていますが、拙者がキーボードを使ってきた限りでは、これをホームポジションで押すことはできません。今使っているモデルだと、右の小指を右に3キー分移動させる必要があります。バイオリンだと第4ポジションに相当しそうです。これは難しいですよ。さらに、キーボードによっては、この [Enter] が異様に小さくて打ちにくくなっています。

「確定」は頻繁に利用する機能ですが、このキーがホームポジションから遠かったり、小さすぎたりします。こんな困った事情が、数十年も改善されないって、どう考えてもおかしなことです。

実は、日本語変換ソフト、たとえば ATOK は、様々な機能を好きなキーに割り当てることが可能です。しかし、ホームポジションで打てる大きめのキーは、スペースキーしかありません。割当先が見つからないんです。あと一息で楽になるんですけどね。やっぱり、音声認識を導入して「良し!」で確定させようかな (*1)。

オチのない文章ですみません。

(*1) распознавание речи
-> установка распознавания речи

речь "言語活動、話し言葉" は軟音記号で終わる女性名詞です。こういう名詞は 主格から前置格に並べて覚えるより、次のようにさらっておくのが良いかもしれません。

主・対 речь, тетрадь
生・与・前 речи, тетради
造 речью, тетрадью

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2009年1月10日 (土)

今日は最近

Tuki_20080110

お月さんは楕円軌道上にあり、地球から見て近くなったり、逆に遠くなったりしているそうです。AstroArts のページによれば、今日は最近です (*1)。「今日は最近」ってどんな日本語やねんと思われるかもしれませんが、この "最近" とは「 (地球と月が) 最も近い」という意味です。実際に最近と最遠の見え方の違いを確認したことがないのでなんとも言えません。でも今日のお月さんは、ほぼ満月で、たしかに見応えがありました。

それにしても寒いです。冬にこういう写真を撮るときは、寒さも厳しいですが、望遠鏡の外側 (金属) をさわるのがキツイです。今日は月の出が夕方の早い時間だったので、気分的にはまだマシでした (*2)。この季節は深夜に山奥で星を見るなんて拙者にはできません。ベランダアウトドアですら躊躇してしまいます。まだまだ、修行が足りないかも。

(*1) http://www.astroarts.co.jp/phenomena/2009/ph200901-j.shtml
(*2) восход луны

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2009年1月 5日 (月)

記念なのか?

正月気分の日記は今回で最後にする予定です。あくまで予定です。

経緯を簡単にするために少し脚色します。友人たちと楽しくご飯を食べていました。飲み物はビールとかカクテルとか、普通のものです。拙者が酩酊したり記憶をなくしたりするはずがありません。しかし、空気が激変したとしか思えないことが起こりました。

その瞬間、友人A が拙者の手首をつかみました。それ以外の友人たちも拙者の体を掴み、動きがとれないようにしました。拙者は自由を奪われたのです。そして、友人 A の彼女さんが、マニキュアを取り出して言いました、「記念よ」と。

何の記念か、未だにわかりませんし、教えてもらえないのですが、とにかく、記念が残っています。右手の中指にマニキュアを塗られてしまいました (*1)。

拙:「マニキュアはどれくらいの期間 残るのか?」
友:「よくわからないが、数週間だ」
拙:「それは困る。新年早々仕事がはじまるので、マニキュアを取り除いてもらいたい」
友:「だが、断る」
拙:「なら、自分で取り除く。」
友:「それは可能だが、その罰として、半年後にすべての指にマニキュアを塗るぞ」

どこまでが拙者の把握している事実なのか自信がないのですが、およそこんなやりとりがあったはずです。記念の根拠がわからないにもかかわらず、拙者の爪にはマニキュアが。それにしても、目立ちますね~、これ。

ということで、拙者の指を見て異変に気づいても、そっとしておいてください。ちなみに、マニキュアはシャネルなんだそうです。これはまた、高価な記念を与えられたものです。

拙者がもしマニキュアの世界に目覚めてしまったらどうしよう。あ、もしかしたら、友人たちは「男もマニキュアをするべきだ」との主張をもった秘密結社の有力メンバーなのかもしれません。

(*1) маникюр -> делать / сделать маникюр

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2009年1月 4日 (日)

判断

ある学生さんが拙者のテストに来ませんでした (*1)。成績に大きく関係する、真剣なテストです。朝の時間帯でした。彼女はテストの後で、拙者のオフィスに顔を見せました。泣いています。欠席したことがとてもショックなようで、友達が付き添っています。

で、寝坊したから何なのですか?と問うと、追試を希望するとの返答がありました。しかし、規則によると、これはできません。あらかじめ追試をしないという掲示をしていますし、寝坊が理由ならどうひっくり返っても追試は無理です。追試の根拠資料になりうる医師の診断書なども もらえません。

でも、拙者にはちょっと不公平な感じがしました。この学生さんは、欠席回数がゼロに近いのです。しかも、以前のテストでは良い点を取っているし、課題もちゃんと提出しています。よく努力して結果を出している、申し分のない学生さんです。ただ、今回は、おそらくテスト勉強のしすぎで寝過ごしてしまったのです。そのために、たった一度のミスのために、テストが零点になってしまうのは、気分の悪い話です。神さん仏さんが見ていたら、どう思うだろう。

ちょっと考えて、拙者は言いました。「寝坊の件は聞かなかったことにします。あなたは急に具合が悪くなり、友達に付き添われて病院に行きました。診断書のことまで頭が回らなかったので、これは後日 私に提出してもらいます。これで良いですね?」

泣き止んだ彼女は言いました。「病院には行っていないのです。診断書の提出は無理です。どうしたら良いんですか。」

拙者は答えました。「診断書のことは、拙者が忘れる予定です。事務所で何か言われたら、そのときに私がしかるべく対応します。」

学生さんは安堵して、オフィスを去り、後日 追試を受けることができました。診断書の件を意図的に失念した拙者のおかげです (笑)。

その後、拙者の この判断が噂になってしまいました。規則を杓子定規に適用しない、人間的なやり方であると考える人たちが出てきました。一方で、規則を曲げた不公平なやり方であると、拙者を非難する人たちも登場しました。そして、なんと、卒業生である新聞記者さんの耳に入ってしまい、取材を受けることになるところで目が覚めました。スケールが大きいのか小さいのかよくわからない夢を見たようです。

これはやっぱり夢です。とくに診断書のところは現実の規則とあまりにかけ離れています。しかし、リアルな夢ですね。まるで、学生さんが追試を受けられたところまでは実際にあったかのような感じがするほどです。

少なくとも夢の中ではとっても良い人なんです、拙者(笑)。

(*1) не явиться на экзамен -> неявка на экзамен

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2009年1月 1日 (木)

新年

あけましておめでとうございます。

初日の出を見ようと車を走らせましたが、日の出の時刻 7時過ぎは全面的に曇りでした。それどころか、車のフロントガラスには霜が降りていましたし、山の方は黒い雲がかかっていました。とにかく寒かったです。結局 この時間に おひさんは見られませんでした。お住まいのところではいかがでしたか?

どうか今年もよろしくお願いいたします。

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