拙者が中学3年生のときに通わせてもらった学習塾はサービス抜群でした。拙者は、西宮校に在籍して英語と数学の授業を受けるという約束で、親に月謝を払ってもらっていました。ところが、一度そうやって生徒になると、別の曜日に別の校舎、たとえば神戸校で英語と数学に出ても良かったのです。このお得感は最高でしたね。
ということで、いつの間にか、神戸校の生徒になっていました。その神戸校の英語の先生 (森田先生) が、強烈な方でした。年齢はたぶん今の拙者と同じくらい。男性でした。「英語は高校受験とか大学受験とか言ってるとダメだ、とにかく何でも早いうちにやっとくこと」との方針で授業をされたのです。
出席しているのは、繰り返しますが、中3です。学習塾のレベルは、神戸のトップレベルの公立高校に合格することを目標とする … こんな感じです。拙者は学区の関係で神戸の高校に進学することは不可能だったのですが、なんとなく いついてしまいました。でも、そこで、大学受験の英語をしごかれたわけでず、中3なのに。
英文法は、分厚い参考書を買うように指示されました。単語は、先生がタイプで打った数十枚のプリントのみ。そのプリントには、英単語がアルファベット順に書かれているだけで、日本語訳などはありません。
その単語集から毎週テストされるのです。たしか、100語ずつだったと記憶しています。大学受験の英語ですから、apple とかはありません。いきなり、abandon です。とりあえずアクセントの位置と日本語訳を辞書で調べないといけません。そして、日本語から英語に、英語から日本語にという形式のテストに備えないとダメだったのです。
あまりに成績が悪いと、握り拳でこめかみをグリグリされました。あ、体罰です (*1)。でも、誰も文句は言いませんでしたね。そういう雰囲気ではなかったです。体格の良い先生で、怖かったのもありますが、「あなたについていきます~」みたいな すばらしい授業をされていましたし。
拙者は何度かグリグリされましたが、頭の形は変わらなかったと思います。
で、どうやって単語を覚えていったのかというと、印刷されている英単語にアクセント記号と日本語訳を書き込んでいって、それをひたすらブツブツ言ったり、書いたりしただけです。時間はかかりましたし、泣きそうにもなりましたが、それ以外のことはしませんでした。というか、考えつきませんでした。
あとになって大切だと思ったのは、単語帳を作らなかったことです。単語帳なしでやった理由は単純です。そんなヒマはなかったからです。とにかく暗記しないとアカンのです。単語帳を作ってる時間があったら、それを記憶するための時間に回した方が絶対に良かったのです。それだけです。
そういえば、大学に入ってからはロシア語の単語帳も作りませんでした。やっぱり、時間がもったいなかったからです。通学時間が長かったので、単語帳を作るよりは、電車の中でブツブツ言っていた方が効率的でした。まあ、周りから見たら変人だったと思いますが。
ただ、メモ帳は作りました。それは簡単な辞書になりました。これを常時 見る。そんなふうにしていました。
それでも、単語帳を作るか作らないかは、学習者の勝手です。仮に、「単語帳を作った方が良いでしょうか」と質問されたら、拙者は「まあ一度、単語帳なしでやってみればどうですか」とお答えします。大学受験のときの勉強法は参考になると思いますが、多くの学生さんたちは、大学に入ってからの方が想像以上に忙しいでしょう、とくにウチは。
森田先生には感謝しています。先生のおかげで、拙者の英語はとりあえず中3で終わり、高校時代は教科書以外のもので楽しみながら英語に取り組むことができましたから。それから、森田先生に自由にやらせていた学習塾もエライですよ。残念ですが、なくなっているか、名前が変わっているかのようです。
(*1) телесное наказание, телесные наказания
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