まぼろしざか
『幻坂(まぼろしざか)』(有栖川有栖 著)は、ひらがなが読める子どもと一緒にペラペラめくってもかなり楽しめました。
短編のはじまりは それぞれ、坂の写真、漢字とひらがなによる場所の名前(清水坂 きよみずざか など)です。さらに、七つの坂を記した地図も載っています。地図にはさすがにふりがながないので、これは大人が補います。
子はいつの間にか、どの坂が家から一番近いか・遠いか、どの坂とどの坂が近いか などをなんとなく理解したようです。
愛染坂 いこか。そうしよか。で、散歩が始まります。愛染坂をおりて、清水坂をチラ見して、天神坂をのぼる、いや、せっかくだから階段をえっちらおっちらして安居神社にお参りして、で、結局 天神坂をのぼる … しんどい。「上りがあれば下りもあるよ、人生は」などというありきたりな表現ではなくて、坂の上がり下がりがいろいろ教えてくれると思います。
話の内容はまだまだこれからです。坂のうち、子が「こわいから帰る」と嫌がった口縄坂。不思議なことに、この本の「口縄坂」も こわいのはこわいですが、ちょっとオトナなストーリーです。これは当分の間 内緒にします。
——
подниматься, подняться 上る — спускаться, спуститься 下る
« ソ連のペンケース | トップページ | 寝かしつけ »
「日常」カテゴリの記事
- 寝かしつけ(2022.09.30)
- まぼろしざか(2021.09.10)
- がたんごとん(2021.06.06)
- 『いるの いないの』(2021.03.25)
- 買い物メモ(2019.09.11)
« ソ連のペンケース | トップページ | 寝かしつけ »
コメント